タカタについて

研究開発

研究開発

タカタは、より効果的な安全システムを開発するために、コンピューターによる衝突シミュレーションはもちろんのこと、試験設備では衝突事故の際の衝撃をシミュレートできるスレッド試験機を備えています。
そうした設備と長い歴史の中で培った豊富な知識と経験により、実際の事故から人を守る手助けをする最適なシステムの開発を行っています。

世界で「安全をつくる仕事。」

それぞれの国や地域によって、気候・風土・交通事情などは違いますが、安全を思う気持ちは世界中どこでも同じです。タカタは、日本(滋賀)、アメリカ(デトロイト)、ドイツ(ベルリン)に研究開発センターを設け、世界三極における開発体制を確立しています。世界中で培われた高い技術力を共有することにより、その技術力をベースに各国のニーズに合わせた製品開発が、高い次元でタイムリーかつスピーディに行えます。

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トータル・セーフティ・システム

実際の交通事故で起こる状況はさまざまで、衝突方向(前面、側面、後面、横転)や衝突速度(低速から高速まで)、衝突対象は、自動車、二輪車、自転車、歩行者(男性、女性、子どもからお年寄りまで)、周辺の構造物、その他多重衝突など非常に多岐にわたります。

事故から乗員を守るためにはこれらの事故を知り、そこから人を守るシステムを考えなければなりません。タカタは事故の発生原因や事故による傷害の度合いなど、さまざまな角度から事故分析を行い、事故から乗員を守るためのシステム開発を行っています。

タカタは、運転時の疲労を軽減し、快適性・利便性を向上させることで危険な運転状態に陥らないシステム。車外を見るセンサーや乗員を見るセンサーなどにより、危険な状態を事前にドライバーに警告することで事故を未然に防ぐ手助けをするシステム。万が一の衝突時に、体格や衝突状態をみて事故の衝撃から乗員を直接守るシステム。交通事故発生時、事故の規模や乗員情報など救急救命に役立つ情報を提供できるシステムなども研究しています。

また、保護対象は自動車乗員だけではなく、二輪車や自転車の乗員、歩行者を衝突時保護するシステムも開発しています。今後も複雑化していく交通環境の中、自動車の周りで起こるさまざまなシーンを想定し、トータル・セーフティ・システムの開発を追究していきます。

衝突安全(パッシブセーフティ)から予防安全(アクティブセーフティ)

衝突事故発生直後、その衝撃をセンサーで検知し、シートベルトやエアバッグなどの保護装置を作動させて乗員の傷害を軽減させるというのが従来の衝突安全(パッシブセーフティ)システムです。

そして現在では、事故を未然に防ぐ手助けをする予防安全(アクティブセーフティ)システムや衝突の被害を軽減するプリクラッシュセーフティシステムなどの開発も始めています。

これは、人が運転する際の、安全走行維持や危険回避の為の「認知」「判断」「操作」という三つの動作を安全システム側からサポートするもので、迫りくるものを検知するプリクラッシュセンサー。センサーからの情報を演算して危険の可能性を診断するコントロールユニット。そして衝突前から起動して万が一の事故に備えるプリクラッシュ保護装置などがあります。

近年では、衝突予知システムにより、事前に衝突の可能性を予測し、乗員をより効果的に保護することが可能な製品を開発しすでに製品化しています。これは、モータライズド・シートベルトといい、モーター駆動のシートベルトの動きでドライバーに危険を知らせたり、シートベルトを引き込みながら乗員の姿勢をコントロールし、同時にシートベルトのたるみを除去したりすることで、衝突の際、乗員をより効果的に保護することを可能にしています。

歩行者保護システム

歩行者保護の現状

日本における交通事故死者数の状態別比率を見ると、自動車乗員の死者数の減少にともない、歩行者や自転車などの交通弱者の死者数の占める割合が高くなり、約半数となっております。そこで近年では、自動車乗員と同様に歩行者についても事故による死傷者を減らして行く取り組みが重要視され、現在では新車種の歩行者保護性能評価が開始・公開されています。

自動車乗員の交通事故による死者数は、車のボディやシートベルトの改良、また近年のエアバッグの普及により減少してきています。歩行者事故に対しても、自動車業界ではすでに事故による傷害や死亡を減らすための取り組みが始まっており、タカタもトータル・セーフティ・システムとしてその開発に取り組んでいます。

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※貨物車、特殊車および不明は、「その他」に含む。

歩行者の保護システムの現状と今後の取り組み

歩行者を事故から守るためには、致死傷害にいたる可能性の高い頭部の保護システムが重要です。

そこで、車両側では衝突時に歩行者が受ける衝撃を緩和するため、衝撃吸収構造を盛り込んだワイパーピボットやボンネットフードなど車体の改良が行われているほか、新たな保護装置の開発が期待されています。

こうした中で、タカタは歩行者の衝突を検知するセンサーをはじめ、歩行者を事故から守る装置を含めた保護システムとしての開発を行っています。

側面衝突保護システム

側面衝突保護システムの変遷

自動車事故の衝突方向で乗員の死亡者の割合が最も高いのが前面衝突で、次が側面衝突です。その側面からの衝突に対しても、ドア内部に補強構造となるサイドドアビームの追加やBピラーやルーフ、サイドシルなどキャビンを構成している骨格を頑丈にして乗員の生存空間を確保したり、頭部衝突部位の衝撃吸収効果を高めたりと、さまざまな改良が施されてきました。

そしてさらなる保護性能の向上として、従来の前面衝突用のエアバッグ技術を応用した側面衝突用のエアバッグがシート横面などに搭載されるようになり、近年では頭部保護装置としてサイドウインドウ上部に搭載されるカーテンエアバッグが普及し始めています。

多様な事故形態に対応するシステムの開発

側面衝突時の乗員保護は、かなり高度な技術が必要です。事故の際、乗員に向かって迫ってくる車両内装部材と乗員との狭い隙間に、瞬時にして確実にエアバッグを展開させ、かつその中で乗員にかかる衝撃を効果的に吸収しなければなりません。

また実際の事故現場では、乗員の年齢や体格に加えて着座状態の違い、さらに衝突形態においても側面衝突、斜め衝突、ポール衝突、横転事故(ロールオーバー事故)など実にさまざまな事故が起きています。特に横転事故においては、乗員や乗員の体の一部が車窓から外へはみ出し、より危険な状況が発生する可能性があります。そういったさまざまな状況においても、効果的に乗員を保護するシステムが必要とされています。

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